第1回法務セミナーを開催しました
3月23日に、「【法務観点から見る】仕事を受ける際に確認しておきたい5つの項目」と題して、第1回法務セミナーを開催しました。

本セミナーでは、仕事を受ける際に最低限、確認しておきたい5つの項目として、
- 制作内容
- 報酬金額・報酬体系
- 支払時期
- 納品までの工程
- 成果物の権利帰属
を取り上げ、確認しておきたい理由や確認しておかなかったらどうなるのか?ということを、実例を交えながら解説しました。

これらの項目を確認しておきたい理由は、自分に不利な契約を結ばないようにするということもありますが、一番は、クライアントとよく話し合って認識のズレを無くし、トラブルの芽を摘んでほしい、というところにあります。
どんなにクライアントを人として信頼できると感じていたとしても、「クライアントが考えている取引の常識」と、「自分が考える取引の常識」が違っている場合があります。
こうした思い違いは、制作開始段階で確認しておけば「あぁそういう考えですね。オッケーです!」で終わるところが、思い違いに気づかず制作を進めた結果、「思っていたことと違う!そんなのあり得ない!」という形でトラブルになるおそれがあります。
- どのような仕事を請け負って、具体的にいつまでに何をしなければならないのか?
- 自分のどの作業に対して、いくらの報酬をもらうのか?
- 自分の作品の権利はどのようにするのか?
これらのことを意識するだけでも、お互いの思い込みを防止でき、少しでもトラブルのリスクを減らして、よりよい制作ができるのではと思います。

本セミナーは法務セミナーですので、法律について分かりやすく説明することも、もちろん目標としていますが、本セミナーの裏のテーマは、デザイナーの皆様に、自分が取引しようとしている内容をしっかりと認識し、クライアントが思っていることと自分が思っていることが違うかもしれないから、認識のズレを無くす作業が大切だ!ということを少しでも意識してもらいたい、ということでした。
次回以降のセミナーでは、具体的にどのように認識のズレを無くしていけばいいのかということを、見積書の例文等も踏まえ、説明していく予定なので、またぜひご参加いただければと思います!


(こちらの2枚の写真は、本セミナーにもご参加いただいた写真家のハマノジョウスケさんにご撮影いただきました!素敵なお写真をありがとうございました!)
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